2014.03.11
プロに訊く！【第1回】：まるも亜希子氏/カーライフ・ジャーナリスト
今回は、サポーターズVOICEにも登場していただいた、カーライフ・ジャーナリストのまるも亜希子氏にインタビューを敢行！その模様をお届けします！
どんなお話が聴けるのでしょうか？ ワクワクです。
Q 学生時代、喉から手が出るほど憧れていたクルマはありますか？
｢フォルクスワーゲン・カルマンギア カブリオレ｣がめちゃめちゃ欲しくて、ただ値段が３００万円位するんですよ。
貧乏大学生には手が出ず・・・と、悩んでいたら、似たような車が７０万であるよとお店の人に言われて、それが、｢フィアット１２４スパイダー｣だったんですよ。
見たらカッコ良くて、「じゃ、それでいいです！」と言って買いました。
カルマンギアに憧れていたのに、なぜかフィアットを買ってしまいました。
Q2 最初に買ったクルマは何ですか？
高校生の時までは、免許も取る気もありませんでした。でも大学が田舎で、通学のためにどうしても車が必要だった。
必至にマルイでローンを組んで免許を取りました(笑)
車を買うときもお金がなく、夏休みにガードマンのバイトで30万位ためて、フォルクスワーゲンのビートルを買いました。
まずびっくりしたのは、エンジンは後ろにあること！（そもそも知らないで買うなって話ですけど・・・）
ガソリンスタンドで得意げにボンネット開けたら、そこにはなんにもなくて(笑)
今となっては笑い話だけど、｢私の車エンジンない！｣と、真っ青になりました。
そんなすっとこどっこい始まりでしたが、車を手に入れて、時間関係なく、好きなところに連れて行ってくれる楽しさに気づきました。
まるで自分のもうひとつの部屋。宝物を手に入れたような感じでしたね。
Q3 いつか乗ってみたいクルマはありますか？
２タイプあるかな。１つは、フォード１号車みたいなヒストリックカーと呼ばれるもの、
歴史のスタートになったようなクルマに乗ってみたいですね。
もうひとつは、マクラーレンF1みたいな、スーパーカー、最先端の技術で速さを追求したクルマに乗ってみたいです。
Q4 今の仕事をすることになったきっかけは何ですか？
さっき話した、カブリオレに乗っていたおかげで、ある人が「Tipo」っていう雑誌をくれたんです。
最初、｢なにこのオタクっぽい雑誌・・・｣と思ったけど、最後のページに編集部員募集と書いてあって、
ちょうど就職活動生だったので、｢応募してみようかな～｣とおもってなんとなく応募してみました。
そしたら受かっちゃったんです。というかここしか受からなかったのですが・・・
仕事を始めて思ったことは、「まったく言語が通じない！」ということ。
何とかハブだの、何パイのだの、何語を話しているのかまったく分かりませんでした。
私最初、｢ジムカーナ｣のことを、イギリス人の名前だと思っていたくらい(笑)
なので、もういっかい受験勉強をやり直すつもりで、毎日編集部に残って勉強しました。知らない世界のことを学ぶことが楽しかったです。
Q5 今の仕事のここが楽しい！ と思うことを教えてください。
毎日いろんな人や車と出会って、いろんな道を走れることですかね。
後ね、車ってオーナーさんによって違うストーリーがあり、それを聴くのが好きですね。
この間出会った人は、旦那さんが早くにがんで亡くなってしまったという６０歳手前くらいの女性の方でした。
その旦那さんはスカイラインが大好きで、だから奥さんはスカイラインしか乗らないと決めているそうです。
旦那さんが亡くなったあと、32、33、34、35とずっとスカイラインを買い換えいるそうで、その話を聴いてとても感動しました。
クルマって単なる機械じゃなくて、人によって大切な役割があるんだなぁ、と感じる瞬間がいっぱいあることがこの仕事の楽しさかなと思います。
Q5 学生がまるもさんがされている仕事をするには？
名刺を作りましょう！（即答）
名刺に｢自動車ジャーナリスト｣と書いてしまったもの勝ちです。だって資格も何も要らないんですよ！
一番手軽に始められる職業だと思います。あとは若さで売っていけば何とかなる！
クルマの知識なんて、あとで勉強すればよいから、まづ大切なのは好きでいることと、興味を持つこと。
あとは運転が上手くなるように日々努力ですね。人に優しい運転を心がけてください。
今20代のジャーナリストがいないから、今なり時ですよ！業界がめちゃめちゃ欲しています（笑）
Q6 最後に、学生へのメッセージをお願いします！
未来の車はあなたたちが作ります！ おじさんの言うことは聴かなくてよいから、自分たちの感覚でクルマを楽しんでください！
まるも亜希子氏/カーライフ・ジャーナリスト
自動車雑誌『ティーポ（Tipo ）』編集者を経て、カーライフ・ジャーナリストとして独立。
現在は雑誌・ウェブサイト・ラジオ・トークショーなどに出演・寄稿する他、
ドライビングレッスンなどでのインストラクターも務める。
日本カー・オブ・ザ・イヤー（2005-2012等）選考委員、 AJAJ（日本自動車ジャーナリスト協会）理事
まるも亜希子氏の学生時代のエピソードや、仕事の話などを聴くことができて、
充実の時間でした！まるも氏の近況などについては、ブログをご覧ください！
（インタビュー・文・撮影/大塚貴裕）
